“宇宙は巨大で地球にいては推し量ることが難しくなっていて、それが宇宙探索という興味を強くしているのは間違いありません。人間は存在が確認されているのに自分の目で直接に見えないものにはロマンを感じる場合があり、それが地球のある天の川銀河に一番近いアンドロメダ銀河になっていると言えるでしょう。

アンドロメダ銀河は964年には肉眼でその存在が確認されていて、望遠鏡が発明されると1612年に多くの恒星や惑星などからなる銀河であることがわかりました。距離では地球から約250万光年離れていて、恒星の数は約1兆個の渦巻状の銀河であり、直径は22~26万光年と天の川銀河の3倍近く巨大なものであることが判明しています。最初はアンドロメダ銀河の一部が天の川銀河だと推測されていたため、ここまで差があるとは知られていませんでしたが、2005年に天の川銀河の周辺領域がアンドロメダ銀河のディスク部分であるとわかったので訂正されました。

アンドロメダ銀河は渦巻状であるので銀河そのものが公転していて、一定の場所にいるわけではありません。今でも少しずつ天の川銀河に近寄っているために、専門家の研究で約40億年後には天の川銀河に接触すると考えられています。銀河同士がぶつかると力の大きな方に吸収されるというのが一般的であり、太陽系は飲み込まれてしまってアンドロメダ銀河の一部になる可能性もあります。いずれにしてもこの二つの銀河は高い確率で合体して一つの銀河になると予測されていますが、実際にどうなるのかは現在の技術力では判明されていません。

宇宙は突然の大爆発で誕生し、現在も膨張を続けて巨大化していると考えられています。この理論はビッグバンと呼ばれていて、高度な学術的見識になっているひも理論で多くの関係者が認めていますが、誰も確認しておらず証拠も無いのでどこまで正しいのかわかりません。地球人は無人の人工衛星を飛ばして太陽系の惑星まではその状態を知ることができるようになりましたが、人間そのものを地球の衛星である月にしか行ったことがないという現状では、その答えを導き出すのは容易ではないでしょう。

宇宙探索は機器の発展で多くの人が情報を入手できるようになっていますが、現地に出向いて調査することができないので答えがいくつも存在しています。それは人間の限界でもありますが、逆に言えば不確定だからこそ自分独自の見解を持つことができ、いつまでも神秘の対象として存在していくと考えられています。”