人類が宇宙で降り立ったことのある地球以外の天体は月のみですが、将来は惑星間航行も広く行われるようになると考えられています。惑星間航行を行うだけならば現在の技術でも可能であり、火星への有人飛行が実際に計画段階にあります。現在広く使用されている化学反応を利用したロケットでは、450日ほどで火星への往復航行を行うことができます。核分裂を利用したエンジンが実用化された場合には、150日から250日ほどで火星まで往復航行が可能になると予想されています。

宇宙は非常に広く惑星は地球から遠い場所にあるため、現行の化学ロケットで惑星間航行を行うには多くの時間を費やすことになります。現在の技術で木星への往復航行を行うには少なくとも3年が必要とされていますが、核分裂エンジンを使ったロケットならば1年から1年半ほどで可能です。ただし太陽系の外延にある冥王星は木星よりも10倍遠い場所にあるので、核分裂エンジンを使っても往復航行を行うのは困難と考えられています。太陽系から最も近い恒星までは地球と冥王星の間の1万倍も距離があるとされており、何らかの革命的な技術が開発されなければ航行は困難です。

地球から比較的近い惑星であれば現在の技術を使って往復航行を行うことが可能ですが、より遠い場所にある惑星や恒星を目指すには技術革新が求められます。核分裂エンジンと十分な物資を搭載した宇宙船を使った場合、最も近い恒星へ移動するのに何世代も経る必要があります。核融合エンジンなど新技術が実現されても、期間が短縮できるのは10分の1から300分の1ほどなので数世代を経なければなりません。非常に遠い場所にある恒星との間を移動する技術についてはSFの世界の話に過ぎない状況ですが、アメリカなどでは革新的な技術に対する研究が行われています。 いずれは超光速航行に関する理論が確立され、実際に光の速さよりも高速で移動する宇宙船が開発される可能性があります。宇宙に対する様々な分野における研究は世界中で行われており、将来的には遠い惑星や恒星との間で往復航行が可能になると予想されます。現在の技術でも比較的近い惑星との間における往復航行は可能なので、火星や木星に人類が到達する可能性は十分にあります。人類が地球以外で降り立ったことのある天体は現在のところ月のみですが、いずれは他の惑星に進出すると考えられています。地球上において人類が生存領域を拡大してきたように、将来的には太陽系の外側を航行するようになるはずです。