宇宙には無数の星がありますが、その性質によって恒星、惑星などと分類されています。我々が暮らす太陽系にもいくつかの惑星がありますが、金星は地球に一番近い星です。ローマ神話の時代より書物に登場する金星の概要紹介をしようと思います。太陽から見て2番めの内惑星で、その大き さは地球とあまりかわりませんが、太陽により近いことから公転周期は短く、約225日です。太陽系の星は核とマントルで構成されている地球型とガスでできている木星型に分類できますが、金星は地球型です。中学の理科で学ぶことですが、公転周期が地球の内側であることから明け方と夕方にだけ観測でき、明け方の金星を明けの明星、夕方の金星を宵の明星と呼びます。地球と同じように自転していますが、その速度はかなり遅く、243日で一回転していますので、金星の1日は約117日に相当します。大気のほとんどは二酸化炭素で、その温室効果により地表の気温は最高で460度にもなりますので、人類が住む環境としては適していません。大気の上層部にはスーパーローテーションと呼ばれる自転速度の60倍以上の風が吹いていて、風速は100メートル以上にもなります。その表面には地球の大陸のような平野を持つ高地が3ヶ所あり、それぞれイシュタル、アフロディーテ、ラダと名前がつけられています。大陸の他にもコロナと呼ばれる円形に盛り上がった地形や、ノバと呼ばれる放射状の盛り上がり、テセラと呼ばれる断層が入り組んだ地形がありますが、それらは火山活動によって形成されたと考えられています。金星は誕生から約46億年経過していると考えられますが、地表の大半はここ数億年の間に形成されたと見られ、活発な火山活動があったことを示す地形がいくつも見られます。金星を観測すると内惑星共通の性質により満ち欠けが見られますが、その神秘的な美しさは古来の人々の心も魅了したらしく、様々な神話で象徴的な名前が与えられています。そのせいもあってか地表の地形には、ローマ神話やギリシャ神話、バビロニア神話、インド神話、イヌイット神話などからとった名前がつけられています。大気の成分や気圧、気温は人類が住む環境としては適していませんが、重力が地球とほぼ同じことから宇宙移民先として金星があげられることもあります。現代の科学力ではまだまだ実現不可能ですが、数百年後には移民先として真っ先に利用されているかもしれません。