2021年12月、日本の民間人としては初めて、前澤友作さんが国際宇宙ステーションに滞在しました。2021年は民間人が次々と宇宙旅行を実現することが続き、宇宙ビジネスが非常に盛り上がりを見せていると言っても過言ではありません。しかし現在それが許されているのは、大富豪だけとも言えます。SF小説のひとつに2001年宇宙の旅と呼ばれるものがありましたが、それがまさに2021年に実現したとも言えます。宇宙旅行と聞くと、これまでは頭がよく長時間特別な訓練を受けることができたプロの宇宙飛行士が行くというイメージが強かったでしょう。しかし2021年にはアマゾンの創業者やバージンの創業者、そして前澤友作さんなどの大富豪が、次々に宇宙に到達したのです。彼のミッションは宇宙滞在ツアーであったと言えます。かかった費用は撮影アシスタントと二人分で約100億円だったということです。これまでは高度100kmに15分、滞在して22億円を払うことなどを考えた場合には、高度400kmに12日間滞在することが可能であり、さらに事前の100日間の訓練まで含めたパッケージツアーと思えば、楽しいミッションとも言えます。大富豪がこれから次々に宇宙に行くようになれば、今後このような手段も多様化してくることが予想されます。開発するベンチャーの増えることから、だんだんと費用が下がることも期待できるでしょう。
これまでに何百人という宇宙飛行士が、ソユーズを利用して宇宙に行きました。宇宙飛行士という職業の人たちが五感で感じる宇宙、そして前澤友作さんが民間人として感じるものは違うはずです。前澤友作さんの場合には、専用の撮影クルーを一緒に連れて行き、一般人に近いセンスで宇宙生活を発信しました。それを私たちはリアルタイムでYouTubeを通し閲覧することができたのです。それらを全て含めた上で、かなり宇宙を身近に感じられるようになったと言えます。このように考えると、ビジネスマンとしては100億円の費用はかなり安いと思っているかもしれません。マーケティングや広告宣伝費などとして、そして将来的に宇宙ビジネスをすることも可能といえます。先行投資のようなものであると考えれば非常に安いです。このような姿を見た若者たちが、お金持ちはおもしろそう、自分たちも大富豪になり宇宙に行ってみたいというような意欲を掻き立てられるという効果が得られるかもしれません。前澤友作さんは2023年までには月に行くとも言っていて、有言実行の彼であればきっとそれも実現させることでしょう。