“連星とは、2つの恒星が重心の周りを軌道運動している天体になります。地球から遠くにあると1つに思われてしまうことも多く、後に2つだったというケースもあります。

天文学では、この2世紀間の観測によって肉眼で見えるものつまり銀河系にあるもの半数が、この状態である可能性も示唆されています。通常明るい方を主星、暗い方が伴星とも呼びます。3つ以上のものがお互いの重力に束縛されながら軌道運動しているものもあります。

この状態になっているものは、軌道計算することによって間接的に質量を求めることができます。天文物理学においてはとても重要な存在で、質量から半径や密度などの他の情報も得ることが可能です。
多くの場合、望遠鏡などの工学的手法によって1つずつ観測されます。2つは公転運動していることが確認されていて、ほとんどの場合が公転するのに数百年〜数千年と長い時間がかかることもわかっています。そのため軌道要素に関してはわからないことも多いのが現状となっています。

望遠鏡を使用しても分からないぐらいに近い2つは、アストロメトリー法やスペクトルのドップラー効果などの間接的な手法で見つけ出します。近いものは星の軌道面が天球面に対して大きく傾いていて太陽系から、近づいたり遠ざかったりする特徴があります。そのためスペクトル線を継続的に調べることで、規則正しい周期でずれたりすることがわかります。質量もスペクトル線の時間変化を観測することで、決めることができます。

このような特殊な状態にあると、片方のガスが一方の表面に降り積もるという現象が起きます。降り積もって高温になったガスが吹き飛ばされると爆発などの特殊な天体現象を引き起こします。

有名なものとしては、2連であればおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、おうし座のアルデバラン、さそり座のアンタレス、くじら座のミラなどが挙げられます。3連の場合はこぐま座のポラリス、オリオン座のリゲル、ペルセウス座のアルゴルなどがあります。3連の場合はブラックホールを含んだものもあるのが特徴です。
4連であればしし座のレグルス、ぎょしゃ座のカペラ、わし座のアルタイルが有名です。5連であればおとめ座のスピカ、6連ならふたご座のカストルなどがあります。

ブラックホールなどの場合は、様々な特有の現象が起こります。そのためパルサーやブラックホールなどのそれぞれの固有名称が付けられるケースもあるのです。”